秋田県視覚障害者福祉協会
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令和元年度 活動報告
◆ 日本視覚障害者団体連合に名称が変更されました

秋田県視覚障害者福祉協会が加入しております、日本盲人会連合は、昨年の10月1日より、日本視覚障害者団体連合に法人名が変更されました。
昭和23年の結成以来70年余、日本盲人会連合は皆さま方とともに築き上げ大きく成長いたしました。
この改名を機に広く視覚に障害がある方々の暮らしと安全を守る運動を力強く前進させるとともに新たな課題の解消に向けて精力的に取り組むことをお約束します。

◆ 点字講習会を月1回開催

毎月1回(水曜日)福祉会館で点字の勉強会を開催しました。
勉強会と言っても決して堅苦しい会ではなく、主に触読を中心に、和気あいあいと実施しています。
また、点字を打ったことがない、しばらく打っていない方の為に点字の打ち方も実施しました。

11月 視覚障害者のスマートフォン講習会を開催

11月10日仙北市角館・11月17日秋田市・11月24日横手市において、スマートフォン講習会を開催しました。
講習会を開催して5年となり、すこしづつ視覚障害者もスマートフォンを使う方が増えてきています。しかし、今までのガラ系の携帯電話からスマートフォンに替えたとしても、操作はかなり難しく、スマートフォンを購入しても苦労している視覚障害者の方が多いのが現実です。
今回の講習会では、iPhoneを簡単に操作したり、ガラケーの携帯電話感覚で文字入力ができる、Rivo2というワイヤレスのキーボードの紹介と実演をしました。体験した方の多くは、「このキーボードを使えば、操作が簡単にできる。」との声が聞かれる一方、「値段が高額なので中々手が出ない。」との声も聞かれました。
視覚障害者の、日常生活用具給付対象になっている市町村も増えてきましたので、今後も各市町村への働きかけを行っていきたいと思います。

11月4日・5日 東北盲人福祉大会、山形で開催

山形市のヒルズサンピア山形を会場に第58回東北盲人福祉大会が開催され、本県からは10名が参加しました。
4日午前中は役員会・青年協議会・女性協議会、午後の代議員会では、提出議案全てが執行部提案の通り承認されました。また、各団体提出議案も討議され、大会決議案に反映されることとなりました。
なお、団体名は東北盲人会連合から東北視覚障害者団体連合に変更され、令和2年4月1日から施行されることになりました。
5日の福祉大会では、第1部として日本視覚障害者団体連合(日盲連)会長竹下義樹氏による「戦後74年の歴史を検証して、日本の視覚障害者の将来を考える」とのテーマの講演があり、今後の日盲連の方向性などを語られました。
第2部の式典では、来賓の祝辞などに続き、大会宣言・大会決議が提案され、満場の拍手で採択されました。
最後に、来年度第73回全国視覚障害者福祉大会を主催する宮城県視覚障害者福祉協会の柿沼会長が壇上に立ち、大会への参加を呼びかけました。
第73回全国視覚障害者福祉大会は、令和2年6月14日から16日までの3日間仙台市で開催されます。

10月26日・27日 大仙地区視覚障害者更生相談会・バリアフリー点検を開催

大仙市の視覚障害者団体と市役所福祉課のご協力をいただき、視覚障害者更生相談会・バリアフリー点検を実施致しました。
同市の視覚障害手帳保持者への案内を行った結果、協会会員以外の方の参加もあり、ボランティアの方を含めて、総勢16名の参加となりました。
1日目は、音声パソコンやスマートフォンなどのIT機器の体験・情報交換を行いました。
2日目は、市役所職員による、「福祉の現状について」の講話と質疑、日常生活用具取扱ショップスタッフによる体験が行われました。
参加された方からは、日常生活用品やヘルパーなどについては、よりよい生活のためにこれからも必要を感じたとのことや、音声パソコンなどIT関係は情報を得るためには必要なものと関心されていました。
また1日目の、大曲駅周辺のバリアフリー点検では、地元会員、大仙警察署員といっしょに点検を行い、改善点については、大仙市長に要望書を提出しました。

10月20日 創立60周年記念式典・わくわく文化祭が盛大に開催される

秋視協わくわく文化祭が秋田県社会福祉会館10階大会議室・9階第4会議室を会場に開催されました。
今年は協会創立60周年に当たり、文化祭に先立ち創立60周年記念式典が開催され、協会の為にご尽力くださいました方々に感謝状が授与されました。
その後文化祭では、講演会として、全盲シンガーソングライター板橋かずゆきさんのトーク&ライブが行われました。
青森県出身の板橋さんは、目の障害を悩み苦しみ不安な日々を過ごしていた時、音楽に出会えて前向きになれた事や、演歌歌手川中美幸さんとの出会いなど数々のエピソードに合わせた曲を、ギターとハーモニカ演奏をしながら、素晴らしい歌声を披露してくださいました。
恒例の文芸作品には会員11名から多数の作品が寄せられました。
午後の会員によるアトラクションとして、秋田市の大山信子さんが詩吟を披露してくださり、朗々とした声の響きに大きな拍手が寄せられました。
青年部によるフードコーナーも大盛況で、みなさん笑顔で料理に舌鼓を打っていました。
また当日は秋田県点字図書館による「視覚障がい者のための情報機器・日常生活用具展示体験会」も同時開催されました。

10月19日 県内各地域の代表者、会員を対象にリーダー研修会を開催

県心身障害者総合福祉センター 3階にて、今年度のリーダー研修会が開催されました。
今回は、「JRにおける障害者に対する現状と対策」をテーマに、東日本旅客鉄道(JR東日本)秋田支社総務部サービス品質改革室より担当者をお招きして、お話をお伺いしました。
県内のバリアフリーの対策としては、垂直移動設備・音による視覚障害者の誘導設備・多機能トイレ設備を中心に設置されているが、大都市に比べて、その対応は遅れている。
現在、JR東日本管内においては、「声かけ・サポート運動」が行われていて、秋田駅だけではあるが、サービスマネージャーという方が配備されていますのでご利用くださいとのことでした。
また、お問い合わせセンターという部署があり、電話にて運賃や列車の運行情報・忘れ物などを確認できるサービスなので、ご利用くださいとのことでした。

10月6日 三療講習会を実施

筑波大学理療科教員養成施設の濱田淳先生を講師としてお招きし、三療講習会が行われました。
例年では肩こりや腰などの運動器系や手技療法が中心の内容ですが、今回は「泌尿器系」という非常に珍しい内容の講習会でした。
午前の部では、泌尿器系の疾患からその病態を中心に講義を受け、午後の部では、実技を行いました。
講師の先生からは「時代の流れから今まで以上に高齢人口が見込まれるのは確実です。そんな中、泌尿生殖系の治療は非常に重要なポイントになると思います。症状を軽減させることができれば生活の質が大きく変わります。そのため、これから求められる領域ではないでしょうか。」とのコメントをいただきました。

9月29日 ボーリング教室を開催

ラウンドワン秋田店を会場にボーリング教室が開催されました。
参加者5名を2組に分け、片方のレーンは玉がガター(レーンの両サイドについている溝)に落ちないようにボードをはめてもらいプレーしました。これだと見えなくてもいきなり溝に落ちないので、視覚障害者でもピンを倒すことができますので楽しめます。
参加者の中には、数年ぶりの方もおりましたが、「数回くらい投げたら感覚を取り戻せる。」と余裕な様子。しかし、やってみると、よかったり悪かったりと波が激しく、感覚を戻せないまま気持ち的にスッキリしないままゲームは終了!
それでも久々のボウリング。とても楽しく、また来年も参加したいとのことでした。

9月22日 盲導犬との歩行を体験

盲導犬の実体験と説明会が、県心身障害者総合福祉センター3階会議室にて開催されました。
盲導犬を持ってみたい視覚障害者や、小学生など多くの方々が、盲導犬との歩行を体験しました。
体験後の小学生の感想では「見えない状態で屋外を歩くのはいろんな音が聞こえ、こわかった。でも盲導犬のおかげで安心して前に進めた。」との声が聞かれました。

9月22日、23日 全国盲青年研修大会に参加

第65回全国盲青年研修大会が三重県津市のアスト津を会場に開催されました。
1日目は、代表者会議が行われ、提出された議題が全て承認されました。
その後、来年度宮城県で開催される第73回全国視覚障害者福祉大会に向けて、各分科会で諸問題を協議し、3つの議案を提出することが決議されました。
2日目は、三重県版ロービジョンケアの講演と、サウンドテーブルテニスを基に障害の有無に関係なく誰もが楽しめる「三重県発 生涯(一生涯の意)スポーツSSピンポン」の2つの研修会と大会式典が行われました。
来年は9月26日・27日、広島市で開催されることが報告され、再開を約束し、盛会のうちに幕を閉じました。

9月8日 防災学習館にて防災体験をしました

湯沢雄勝・横手の会員数十名が参加して、 由利本荘市岩城町の防災学習館で、防災体験を実施致しました。
始めに防災シアターで係員の方から防災学習館の概要について説明を受けました。その後、津波や地震などの災害に関するDVDを視聴しました。ドラマ仕立ての緊迫した映像に、思わず耳を立てて創造していました。
次に初期消火体験コーナーです。水消火器を映像に向けて放水します。放水が火にかかっていると判断されると、成功映像が表示されます。逆に失敗すると画面のストーブが燃え盛り「避難して下さい」と表示されるようです。映像なので、熱さが伝わってこないので、的がどこかわからず一苦労。  隣のブースに移動すると、地震体験コーナーがありました。こちらでは東日本大震災の横揺れ(プレート型)と阪神淡路大震災の縦揺れ(直下型)を体験することができました。プレート型はゆっくり揺れ始めますが、揺れている時間が長いです。直下型は突然大きく揺れますが、揺れている時間は短いです。震度7は揺れが強すぎて、何かに掴まっていないと立っていられない程でした。終わったあともまだ揺れている感覚があり、すこし気持ち悪かったです。
最後に煙中体験コーナーです。煙が充満した真っ暗な通路を避難誘導灯だけを頼りに脱出します。通路は本当に真っ暗で何も見えません。また、曲がりくねっていたり、ダミーの扉があったりして、とても緊張感があります。暗い部屋は全盲状態と変わりがありませんが、避難誘導灯が見えないので手探りで壁を伝わって移動しました。ハンカチを鼻と口に押えながら移動しましたが、バニラのような甘い匂いがしたような気がして、体験が終わったあとに係員にバニラの香りではなかったのかと聞くと、正解です。ただし、バニラの香りを吸ってしまった方は、本日の犠牲者ですと言われ、冷や汗がたらーり!
また、私たちは、目が不自由なので、火災の際は、とにかく大声で助けを呼ぶようにした方がいいでしょうと係員の方からアドバイスをもらいました。

6月23日 ブラインドテニスを体験

県心身障害者総合福祉センター2階体育館において、ブラインドテニス講習会が開催されました。
午前中は、基本練習を中心に、サーブ、レシーブの講習を受け、午後からは、試合形式の講習を受けました。
大会に参加をしている方以外は、なかなか他県の選手達と交流が無いため、今年のレベルアップ講習会は、参加をしてくださった皆さん、楽しく有意義な一日を経験したとのことでした。
※ブラインドテニス:ブラインドテニスは、音のでるボールをラケットで打ち返すスポーツで、ルールは、普通のテニスとおおよそ同じですが、弱視は2バウンドまで、全盲は3バウンドまでに打ち返すことができるというのが、一番大きな特徴です。

6月16日 2019年度定時総会開催される

2019年度定時総会が、県心身障害者総合福祉センターで開催され、佐々木道吉議長の下、平成30年度事業報告・決算報告・公益目的支出計画実施報告などの執行部提出議案のすべてが原案通り承認されました。
また、創立60周年記念事業被表彰者についてなどを報告しました。
総会当日は、あはき違憲訴訟裁判活動資金ご寄付のコーナーも設けられ、多数のご寄付を頂きました。
ご協力に感謝致します。

5月26日〜28日 全国盲人福祉大会札幌大会開催

札幌市において第72回全国盲人福祉大会札幌大会が開催されました。
初日は評議員会など各種会議、二日目は代表者会議で3つの分科会など熱心な討議が行われました。最終日は、第72回全国盲人福祉大会が全国から当事者など約千人が出席して盛大に開催されました。
第1部の式典では、日盲連顕彰 光の泉賞(内助等功労)を本県能代市の米川貴美子さんが受賞されました。
第2部の議事では大会宣言・大会決議が満場の拍手で承認されました。

5月19日 サウンドテーブルテニスレベルアップ講習会

サウンドテーブルテニスのレベルアップ講習会が、県心身障害者総合福祉センター体育館・卓球室にて、神奈川県川崎市から選手3名(男子選手2名・女子選手1名)、コーチ3名を迎え、審判・ボールパーソンを含む総勢24名の参加で、開催されました。
講習は、秋田と川崎の選手がゲーム形式の練習を中心に、レベルアップを図りました。ゲームの合間には、コーチより腕の使い方・姿勢の取り方・メンタル面まで適切なアドバイスをもらいながら、練習に励みました。
参加者からは、「改めて、サウンドテーブルテニスの面白さや奥深さを知った。」「これからも課題を克服しながら、競技を続けていきたい。」との感想が聞かれました。
※サウンドテーブルテニス:卓球によく似た競技です。卓球ボールの中に米粒大の鉄球が数個入っていて、ボールが転がるとカラカラと音がします。その音を頼りに卓球台のうえで、ネットの下をお互いにラケットで撃ち合う競技です。

2月24日女性部、福祉ネイル体験と爪の手入れ・セルフケア講習会実施

平成30年度の女性部の訓練事業が、県心身障害者総合福祉センターにおいて、開催されました。
講師に福祉ネイリストの後藤智子さん、岩見しのぶさんを迎え、爪のお手入れとおしゃれに挑戦しました。
まず最初につめの長さを整えるために、エルギーボードという細長い、手触りはヤスリのようなもので綺麗に削り、次にシャイナーというスポンジのようなもので爪を擦ると、ピカピカになったのにはビックリです。更にハンドクリームでしっとりさせた後、お二人の講師がカラーリングと桜の絵を描いてくれました。
表情が明るくなったようだとの声も聞かれ、皆さん満足されとても有意義な講習会でした。

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